東京夢塾とは
「夢塾」は、1988年に長崎大学(当時:長崎大学医療短期大学部)で千住秀明先生がつくられた呼吸障害の理学療法とリハビリテーションに関する臨床と研究の指導を行う研究室のことです。現在、神津玲先生が代表を務められております。
2015年3月に千住先生が長崎大学を退官され、東京都の複十字病院に赴任されたことをきっかけに、「夢塾」が行っている活動を「東京」でも行うことを目的に2015年7月に「東京夢塾」を発足しました。
東京夢塾という組織を支えているメンバーは、関東地方で呼吸リハビリテーションを提供している方や呼吸リハビリテーションについて学びたいと思っている医療従事者の方です。各メンバーの呼吸リハビリテーションへの従事年数や知識、技術はそれぞれ異なりますが、ともに学び合い知識や技術を高め合うことを目的としたメンバー勉強会を定期的に開催しております。また、関東における呼吸リハビリテーションの普及にむけて、呼吸リハビリテーションについての基本的な知識や技術を学んでもらうための公募勉強会や活動を行っております。
代表 千住 秀明
長崎から上京して3年が過ぎました。複十字病院に呼吸リハビリテーションのモデル施設を作ることに全力を注いでいます。「呼吸リハビリテーションのモデル施設」とは、臨床、研究、教育の機能を備え、その成果を広く医療関係者の方に公開し、呼吸器障害で悩み苦しむ人々に届けることができる施設です。
複十字病院は、日本の呼吸リハビリテーション発祥の地(聖地)です。この聖地に「東京夢塾」を作りました。東京夢塾は、「より質の高い呼吸リハビリテーションを患者さんの下に届けたい」と、同じ志をもつ医療関係者の方々が共に学びあう場です。
当院は、一般病床190床、地域包括ケア病棟36床など286床を有する呼吸器疾患を中心とした専門病院で、呼吸器科専門医が20名以上所属し、リハビリテーションの対象者の90%が呼吸リハビリテーションです。
研究では、2018年施設内に長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 抗酸菌感染症学講座」の連携講座が併設され、すでに4名の大学院生が研究活動を行っています。教育では大学の臨床実習だけでなく、卒後教育として国内外(韓国、中国、日本)の研究生を受け入れています。
「東京夢塾」は、ここ複十字病院で培われた知識と技術を、広く医療関係者の方に公開する目的で作られました。昨年から一般市民を対象に呼吸リハビリテーションの認知度調査を行っていますが、認知度は「3%」です。多くの国民が、「呼吸リハビリテーション」を知らないのです。呼吸リハビリテーションの普及・啓発活動も「夢塾」の目的の一つです。皆様のお力をお貸し下さい。
塾長 山根 主信
2015年7月に東京夢塾を発足しました。
長崎大学の夢塾の理念を引き継ぎつつ、関東で呼吸リハビリという知識や技術を広めるために主に医療者方向けの定期的な勉強会を開催しております。
呼吸リハビリの普及はまだ十分とはいえない状況ですが、勉強会を通じて呼吸リハビリの必要性を啓蒙していくこと、その積み重ねが普及につながると考えております。
呼吸リハビリの基礎的な知識や技術を学びたい方、呼吸リハビリの普及に協力をしていただける方のご参加をお待ちしております。
【プロフィール】
山口県出身
理学療法士/呼吸療法認定士
略歴
2002 長崎大学入学
2005 4年次 千住研究室(夢塾) 入塾
2006 長崎県 田上病院 入職
長崎大学大学院修士課程 入学
2008 修士号取得
2009 東京都 複十字病院 入職
2015 東京夢塾 発足・塾長に就任
2016 長崎大学大学院博士課程 入学